ジャズが生まれた古き良き約100年前、レコード時代は同じレコーディングルームで「いっせいのーで」で一発録りでした。
(物凄い集中力と演奏技術が必要ですね!)
ただ、もし間違えたり雑音が入ってしまった場合、修正がききません。
ジャズボーカル録音はライブ演奏と同様、インスト(楽器)奏者と同時録音が主流です。
しかし現代では、同時録音でもある程度の音の修正が可能になりました。
とは言えども、同じレコーディングルームでは、1つのマイクが他の楽器音やボーカルを拾ってしまいます。
そうなるとその音だけを切り取る作業は難しくなります。
修正ありきで考えるのはどうかと思いますが、生身の人間同士の同時演奏です。
もちろん行き違いや間違いもあるのが現実です。
ましてやジャズボーカルはとても繊細で高度な表現やアレンジを求められたりします。
また他の楽器以上に繊細な楽器である『声帯』の消耗をなるべく抑えたい。
その都度「ストップ〜」 「もう一度歌って〜」は勘弁・・・。
ではどうすれば良いのか?
録音ブースがいくつかに分かれているスタジオを選びましょう!
ピアノトリオであれば、全ての楽器(ベース、ドラム)が各々のブースがあればベストです。
しかし現実はそれも難しかったり費用がかさんだり。
そういった場合は、最低限ボーカル単独の録音ブースだけは確保できるスタジオを選ぶことが、ジャズボーカルCD録音には重要です。